キッチンで無駄な動きをしているような気がするというDさん。納戸に引き続きまたDさん宅のキッチンを使いやすくるためにお邪魔しました。(納戸を使いやすくする記事はコチラ)
訪問前に
Dさんのバックグランド
納戸編で書きましたが、もう一度。
40代主婦。ご主人と高校生の息子さんと3人暮らし。食べ盛りの息子さんのごはんやお弁当作りに毎日キッチンに立つことが多い。
Dさんのお悩み
キッチンはアイランドタイプ。シンクと背中合わせにガスコンロ。シンクの裏側にカウンタータイプの食器棚があるがあっちこっちを行ったりきたり。どうも動きに無駄があるような気がするから何とかしたい。
間取りはこんな感じ。
シンクとコンロの間で調理。
ほとんどの食器が①②③に収納されているため、盛り付けや後片付けはその都度シンク裏側まで回り込んで行う。
Dさんのご希望
- シンクの隣にある食洗器から出した食器を楽にしまいたい。
- 動きを少なくしたい
訪問当日
まずはキッチンの引出しや棚の中を拝見。
シンクから一番近いローキャビネットの中は?なんと時々しか登場しないホットプレート、カセットコンロなどが鎮座。最下段のホームベーカリーも以前は毎日使っていたけど今は・・ということ。
ミキサーやコーヒーミルなども取り出しにくいのでほとんど使っていない。
次にコンロ下。右は鍋のふた専用。左はよく使う鍋たち。でも重なりあってますねぇ。
キッチンを使いやすくするための作業
ゾーンを決める
使う目的や頻度を考慮して大体のゾーンを決める。今回は以下のようにしました。
Zone 1(ピンク):シンクや食卓から一番近い場所
ここはシンクや食卓からのアクセスが一番よいため、ここに毎日使う食器を入れることにしました。そのためにした作業は以下の通り。
- 場所を取っていたホットプレート、カセットコンロ、ホームベーカリーを廊下にある納戸に移動
- ミキサーやコーヒーミルはZone2(時々使う調理器具)へ移動
- 下段の調理本は食卓側のZone1下段に移動
- 使わなくなっていたビン類、水筒類を一部処分
- 食卓側のZone1にぎゅうぎゅう詰めに入っていた食器を分散して両方のピンクゾーンへ。
食器が取り出しやすくなりましたね。大皿の間にはニトリで購入した食器用仕切り棚をいれました。
以前はここがぎゅうぎゅう詰めだったなんてウソのよう。
Zone2(グリーン):時々使う調理器具
ここはシンクから一番アクセスがよいものの右側扉が開けにくいという事情を考慮し、右半分に時々しか使わないものを置き、左半分に毎日使うモノを集めました。
- シンク下、コンロ下、食器棚と分散していた調理器具をここに集める。
年に一度しか登場しない筍をゆでる鍋
コンロ下にあった鍋のフタ(あまり使わないもの)
ミキサー
ホームベーカリー・・など - 左側は毎日使うお弁当箱、水筒類をカゴにまとめて。
Zone3(オレンジ):お茶の時間用食器
このゾーンは食卓に近いためにコーヒーカップ、マグカップ、ポット類を集めました。
ローキャビネットの方には来客時に使用するケーキ皿など。
ほとんど使われることがなかったティーセット6客はローキャビネットの奥側(取り出しにくい場所)へ移動。その結果、オレンジのゾーンに普段使い、来客時の両方の食器を集めることができました。
棚の中でも紅茶の葉っぱ、カップ、ポットが混在していたのでここでもカップゾーン、ポットゾーン、葉っぱゾーンに分けました。中段の七味とごま塩はご主人の定番の位置ということでそのままキープ。
手前のお手拭きは来客時にもすぐ出せるコロナ対策用。
コンロ下
片付け前はよく使うお鍋が重なりあっていました。
鍋フタ用のスタンドを使ってフライパンを立てました。上の鍋を持ち上げることなくサッと取り出せます!
引出しいっぱいフタだらけ。よく使うモノだけを残し、残りはZone2の調理器具コーナーへ。
その結果、こんなスペースが!ここには左側で重なり合っていた重い圧力鍋が入る予定。
終わってみて
改善した点
- アクセスのよい場所によく使う食器類を移したので動線が短くなった
- 重なりあっていた鍋類、食器類を余裕ができた空間により平たく並べることにより、上のものを取ってから下のものを出すというアクションが減った
- あちらこちらに分散していたものを用途別に集めることで動線が短くなった。またどこに何があるのかわかりやすくなった
Dさんの感想
- どうして今まで一番近い棚を使っていなかったんだろう
- 食器が取り出しやすくなった
- 鍋や食器の位置はここだ!と思い込んでいた
- 1か所だけを整えるのではなく、もう少し全体を見てやるといいかも
今回はシンク下やその他の棚(まだいくつかあった)までは手が回りませんでしたが、Dさんが片付けのコツを掴んで下さったようなのでもう大丈夫。さらにご自身が使いやすいように進化させていくはずです。
少しでもお役に立ててよかった~♪
まとめ
1.目的別にゾーンを決めると収納の配置も決まってくる。
2.”思い込み”をはずれて使用頻度と目的の目線から見直すと効率化が図れる。
3.一つの棚だけに絞らず、全体のバランスを整えることを考えてみる。
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